認知症患者の行動は環境で変わる?

認知症患者の行動は環境で変わる?

私の祖母は認知症です。病院で行った認知症テストではそこまで酷くない比較的軽度の認知症だと診断されました。しかし元々精神疾患も患っており、こちらが予測できない行動をとる事があります。
その一つが、「〇〇(物)がなくなった!」と騒ぎ出す行動です。祖母がとある老人ホームに入居し始めた時は特に酷かったです。

 

自分の部屋から物がなくなったと主張し、周りの人間が盗ったのではないかと疑心暗鬼になっていました。
なくなるものは色々なもので、お金やハサミなど本当に様々です。
しかし、部屋には鍵が付いているし(施設の方で警備もしっかりしています。)誰かが盗るというのは非常に考えにくいのです。

 

ですが本人は、このあいだ〇〇(同じ施設に入っていた方)が私の部屋に入ったから、きっとその時に盗ったのだ、と根拠のない事を並べ立てていました。
私達家族も万が一の事を考え、祖母が無くなったというものを探しました。すると、洗濯物の間にまるで隠すように置かれていたのです。

 

祖母はそんなところに置いた覚えはない。きっと〇〇が部屋に来た時そこに隠したのだ、私への嫌がらせに決まってる!と言っていましたが、実は疑心暗鬼になっていた祖母が盗まれる事を心配し自らそれを隠し、その事を忘れていたという落ちだったのです。(親戚の話で判明)その事を私達が指摘しても本人は信じようとはしませんでした。信じたくなかったのかもしれません。

 

最後には私達家族まで疑っている様子でした。その時ばかりはこちらも辛かったです。ですが一番辛かったのはやはり祖母だったと思います。
その後、祖母は見る見るうちに精神的に弱っていきました。他の人を信じられず、まさに孤独といった感じでした。
一度、祖母の周りの環境を変えたほうがいいのではないかという結論に至り、同じ県内にある別の施設への入居を決めました。

 

最初は新しい環境に余計神経を刺激してしまうのではないかと心配しましたが、その施設で過ごす内にだんだん落ち着いてきた様子でした。

 

それまでの祖母の顔つきは何処か強張っている様でしたが、徐々に笑顔が見られる様になりました。現在はあの時の事が嘘の様に元気です。

 

決して前の施設が悪かったわけではないと思います。ただ、本人の状態やタイミングが悪かっただけなのだと思います。
ですが、環境を変える事は本人にとっていいきっかけになったのかもしれません。